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「健康」と「迷惑」

路上喫煙防止条例を作ってほしいという方がいました。
路上で吸うタバコの煙が家の中に入ってくるのが嫌ということでした。

確かに、喫煙マナーが悪い人もいます。
人ごみで火のついたタバコを手に持ち歩いたり、吸殻をポイ捨てしたり。

一方で、現在の喫煙者に対する官民あげたバッシングもすごいものがあります。
私自身はタバコは吸いませんが、昨今のタバコに対するバッシングにはやや違和感を持ちます。

そのキーワードは「健康」と「迷惑」だと思います。
健康増進法の施行に見られるように、健康であることは個人の幸福追求の手段であることを超えて、いまや国民の「義務」となり始めています。

たとえば、介護保険法の改正によって登場した「介護予防」給付。
これは高齢者に筋トレをさせて要介護状態にさせないというもの。
本来、加齢によって身体機能が低下しても、介護などのサポートを受けることで通常の生活が営めるようにすることが目的だったはずが、介護サービスを使わせないためのサービスともいうべき「予防」という考え方が導入されました。

そして、様々な健康食品や健康法がマスコミで取り上げられ、世界でもっとも栄養状態のよいはずの日本人が、もっとも病気になることにおびえているように思います。

近年、国が異常なまでに「健康」であることを煽りたてているのは、高齢化社会に向けての医療・福祉の利用を抑制するためだと思います。
もちろん、医療も福祉も、使わないで生活することに越したことはありません。
しかし、「健康」であることは個人の努力義務とされるということは、裏を返せば病気や障害も自己責任であるという思想につながります。

「健康で文化的な生活」を営む権利は国民誰しもにあります。
しかし、それは「健康」であることを、国家から強制されることとは違います。

ナチスドイツにも健康増進法があったそうです。
そして、ナチスドイツや軍国主義下の日本、古くは軍事国家スパルタなど、戦争国家は常に「健康」を至上の価値とし、戦争を遂行するに耐えうる健康な国民を作り出すことに躍起になりました。
そして、その陰で、障害者など戦争に役立たない「不健康」な人たちは、隔離収容されたり、抹殺されてきた歴史があります。

現在の日本の、官民あげた「健康」キャンペーンと日本の戦争国家化を結びつけるのは、拙速かもしれません。
しかし、憲法九条の改悪、教育現場での愛国心の強制などの動きを見ていると、そういった「におい」を感じずにはいられません。

喫煙の話に戻れば、今、「迷惑行為」という言葉が一人歩きしているように思えます。
ポイ捨てや路上喫煙、客引きや付きまとい行為など、何でもコミコミで「迷惑行為」としてくくられます。自治体によっては「迷惑防止条例」で罰せられることもあります。
しかし、「迷惑」という概念は非常に主観的なものです。
何をもって「迷惑」と感じるかは十人十色です。
しかし、そういったあいまいなものが、処罰の対象となる。
そして様々な人たちが暮らす社会の中で、迷惑をかけずにいることができるのかという本質的な問題もあります。
「お互い様」という言葉があります。
迷惑を法律で罰するのではなく、コミュニケーションによって解決することが求められているように思います。

みなさんはどう考えますか。

もしかしたら、「迷惑行為」を容認すると誤解を招くかもしれませんが、あえて書いてみました。




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越谷在住です! 現在は越谷市民ネットワークで活動しています!

辻浩司

featured:辻浩司
埼玉県議会議員
越谷市民ネットワーク運営委員(議会担当)

1975年春日部市生まれ
妻と娘2人の4人暮らし

あゆみ幼稚園、春日部市立沼端小学校、同立谷原中学校、渋谷教育学園幕張高校、東京都立大学人文学部教育専攻卒。

2007年4月の越谷市議選で初当選。2011年に2期目当選。2015年、3期目当選。
2019年 埼玉県議選初当選

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