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貧困は地域の問題

埼玉県市民ネットワーク夏の研修会の第二部として、公開講座「貧困の時代に地域に何が必要か?」(講師:藤田孝典さん・NPO法人ほっとポット代表理事)が開催され、ネット会員や福祉関係者、学生など約50人が参加し、ホームレス等の支援活動を展開するほっとポットの取り組みや、埼玉の貧困問題の現状についてお話を伺いました。
 「貧困問題は地域の問題」という藤田さんの提起からは、地域政党として市民ネットワークがどのような役割を果たすべきか多くのヒントを得ることができました。

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(講演要旨)

■貧困問題は地域の問題

社会福祉学を学んでいた学生時代、草加の街で元銀行支店長だったというホームレスの男性と偶然話をする機会を持ち、その男性はうつ病によって退職し、離婚をきっかけにホームレスになったことを知りました。自分が大学で学んだ労災や生活保護などの社会保障制度が実は機能していない現実を目の当たりにし、ショックを受けました。
その体験がきっかけで、2002年から新宿の野宿者支援団体の夜回り活動に参加、2004年からはさいたま市の河川敷で生活する人たちへの巡回活動を開始し、弁護士の協力も受けながら多重債務の相談活動も始めました。その結果、2年間で60人ほどがアパートで生活保護を受けるにいたりました。
ホームレスというと東北地方などから出稼ぎで来た人というイメージがありますが、さいたま市で出会ったホームレスの多くが実は地元出身者でした。地域で貧困状態の人を支えるしくみが必要です。

■目に見えにくい現代の貧困問題

最近の貧困問題は一見して目に見えにくいと思います。例えば住居を失いネットカフェに寝泊りする「ネットカフェ難民」や24時間営業のマクドナルドで夜を明かす「マック難民」は、一般の利用客と区別がしにくく、それゆえ社会問題として認知されにくいと思います。
しかしホームレスと呼ばれる人たちに対して行政がこれまで行なってきたことは、「支援」ではなく公園や駅など生活の場からの「排除」でした。そしてその背景には、「ホームレスになるのは自分が悪い」という自己責任論の考え方があると思います。
しかし、製造業の機械化によって大量の熟練工が失業していますが、それは彼らの自己責任なのでしょうか。アルコール依存など精神疾患が原因でホームレスになるケースもありますが、必要な支援があればホームレスのなることはなかったのではないでしょうか。必要な支援策もなく自己責任を押し付けている今の社会に貧困の原因があります。

■ 施設収容ではなく地域で

ほっとポットは現在、さいたま市内に20ケ所以上の空き家を借り上げ、サポートホームを運営しています。当初は物件を探しす際に不動産屋に冷たい対応をされましたが、今では協力してくれる不動産屋が20社ほどあります。ひとつのホームに数世帯が暮らし生活保護を受給しながら、仕事を探したりして原則1年をめどに生活しています。
施設収容主義ではなく、地域で暮らしいくことへのサポートが必要です。ほっとポットのサポートホームでは、入居者に回覧板やゴミ捨てなどといった地域生活を経験してもらい、アパートへの移行の足がかりにしています。中間支援施設の役割です。
サポートホームには様々な人が生活しています。単身男性だけでなく、家族連れの方もいます。
近所の方から「治安が悪くなる」「風呂を覗かれるのでは」といった不安の声が出たこともありますが、実際には目立ったトラブルはありません。むしろ正直に生きてきたがゆえにだまされてホームレスになるようなタイプの人の方が多いと思います。
精神科や医療ソーシャルワーカー、救急など、様々な機関を通してサポートホームにやってきます。例えば社会に居場所がないために刑務所に入りたくて窃盗をした人が、出所後に弁護士を通じて入居にいたったケースもあります。また、児童擁護施設出身の10代のある女性は、妊娠6ヶ月だが経済力もなく、頼れる親族もいなく、ケースワーカーを通じて相談に来ました。ケースワーカーは中絶を勧めたが本人は出産を希望していたので、ほっとポットで支援しました。うちのスタッフは出産・育児経験のない20代ばかりなので苦労しましたが、民生委員や保健師などと連携をしながら、やり遂げました。生まれた子が初めて歩いたときにはわが子のように感動しました。今ではその子は地域のアイドル的存在です。
ホームレス支援というと、「炊き出し」というイメージが強いと思います。しかし課題はもっと多様で、時には福祉の専門性を持った支援も必要になります。
ほっとポットでは7名のスタッフで年間700名の相談を受けています。それらすべてを自分たちでやりこなすのではなくて、民生委員などいろんな人たちに協力を仰ぎながら、それらの支援をスタッフがコーディネートしています。

■深刻な「人間関係の貧困」
 貧困には様々な側面があります。物質的貧困や経済的貧困だけが貧困ではありません。多くの貧困層にある人々が「人間関係の貧困」という問題を抱えています。
映画「Always 三丁目の夕日」に出てくるような「貧乏だけど温かい人間関係がある」という時代ではありません。そこが現在の「貧困」とかつての「貧乏」の違いだと思います。
 ほっとポットでは月に1回サロンを開き、ホームの入居者などの食事会を開催しています。
 あるホームレス状態の家族の方を支援したことがあります。夫が派遣社員だが収入がほとんどない。妻は軽度の知的障害があり、幼児と乳児の子どもがいる。行政の提示した支援策は、夫は無料低額宿泊所への入所、妻は知的障害者更生施設への入所、幼児は児童擁護施設、乳児は乳児院への入所、家族は全員バラバラに暮らすという内容でした。すべて支援策が縦割りです。しかし、この家族にとって必要なのは、家族そろって暮らせる場所です。結果として生活保護を受給し、家族全員でほっとポットのサポートホームに入居しました。

■貧困を放置すると経済的損失も
 
貧困を放置すると社会的コストに跳ね返って来ます。
 たとえば南アフリカ共和国はものすごい格差社会です。貧困層による犯罪のために、富裕層は自宅の屋敷の周囲に高い塀を張り巡らせているそうです。
 富士の樹海から電話をもらったこともありますが、貧困が拡大すれば自殺も増えます。鉄道への飛び込み自殺が頻繁に起こっています。列車1台止めればものすごい経済的損失にもなります。
福祉を充実し、貧困をなくした方が社会的コストも低くてすむと思います。
貧困を放置しない社会、貧困を包摂する社会が求められています。

(文責・再構成:辻)


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越谷在住です! 現在は越谷市民ネットワークで活動しています!

辻浩司

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越谷市議会議員
議会運営委員会委員 /総務常任委員会委員 /越谷市農業委員/自治みらい幹事長(会派)
越谷市民ネットワーク運営委員(議会担当)

1975年春日部市生まれ
妻と娘2人の4人暮らし

あゆみ幼稚園、春日部市立沼端小学校、同立谷原中学校、渋谷教育学園幕張高校、東京都立大学人文学部教育専攻卒。

2007年4月の越谷市議選で初当選。2011年に2期目当選。2015年、3期目当選。

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